一般社団法人神戸市造園協力会

去る、平成30年6月1日金曜日13:30より生田神社会館4階蓬菜の間におきまして
一般社団法人神戸市造園協力会の通常総会を開催いたしました。

東会長の挨拶に始まり、平成29年度の会務・事業・収支決算について
報告がなされました。
引き続き、平成30年度の事業計画、 収支予算について熱心な討議が
行われました。
慎重審議の結果、全会可決を以って総会は滞りなく終了致しました。

引き続き、通常総会時には研修会が開催されます。2名の方にご講演を頂きました。

1部. 「 造園の品質管理」 
  講師:㈱フォーサイト 福成敬三 様

福成氏は㈱フォーサイトとして計画、設計業務をおこないつつ、業界活動も
積極的におこなっていらっしゃいます。

【今回の講演のキーワード】

・建設業として位置づけられて50年弱、29業種の中で指定建設業ではあるが、
 造園工事業としての存在意義は?
・土木と造園、建設業であることの課題、入札制度のなかで。
・造園の品質について意識しましょう。
・風景、計画→高い視野、広い視野、長い目
・造園は成果が目に見えて残り、喜んでもらえる楽しくすばらしい仕事
・良い仕事をして次世代に

 


 

2部. 「 ノエビアスタジアム神戸 芝生ピッチ改良への取組み」
  講師:神戸市建設局 公園部整備課 設計担当課長 大西潤 様

大西氏は行政の立場で、この度おこなわれたノエビアスタジアム神戸の改修に
大きく携わられておられます。それにより培わられた対応方法や新技術の多くを
教えていただくことが出来ました。

【スタジアムのこれまでの経緯】
・2002 FIFA WORD CAP により竣工(平成14年)
・第2期整備(開閉屋根設置 ~平成15年3月)
・芝生ピッチコンディション悪化(平成15年)
・芝種の変更(平成16年)
・国際試合での多用、使用者の要望による抜本的なピッチ改善策(平成26年)
・再び芝生ピッチコンディション悪化(平成27年)
・国外他スタジアム視察、ハイブリッド芝導入の模索(平成27年)
・ノエビアスタジアムでのハイブリッド芝実証実験(平成28年~29年)
・ハイブリッド芝他新技術導入を決定(平成29年)
・市民が誇れるスタジアムを目指して(現在)

まとめに今回の研修会で私たち造園業社は多くの学びを得ることができました。
1部では造園界の在り方について、2部では新しい技法についてという風に。
学びを各社社業に活かしたいと益々期待が増幅する内容となりました。
ご講演いただきました講師様には心より感謝申し上げます。

引き続き、懇談会では当協力会の活動の柱でもある神戸市政への防災に関する
協力の一環として、ご来賓として出席頂きました神戸市副市長 岡口憲義様へ
防災用具目録贈呈を執り行いました。この度の贈呈品は電動アシスト付
自転車です。

そして岡口副市長よりは日頃の防災への取組みに関して感謝状を頂き、
いっそう気の引き締まる思いを持ちました。

更に恒例となりました、当協力会の取組みをスライドによる説明をおこなわさせて
いただきました。
後日談として、「非常に多くの有意義な取組みを積極的におこなっている」との
激励をいただきました!益々の協力会活動への励みとなります。

このようなことで懇談会はご臨席賜りました来賓および会員各々が積極的に
意見を交わし、盛会の内に幕を閉じました。

 

神港農園芸株式会社 大森基樹