一般社団法人神戸市造園協力会
あいな里山公園

二十四節気では「小雪(しょうせつ)」を迎えました。
あいな里山では木々の葉が落ちはじめ、冬の兆しを感じます。
この時期の昼間はそれほど冷え込まず、ときには春のように暖かな日になることがあります。
このような日を「小春日和(こはるびより)」といいます。

写真は、「リュウノウギク」です。晩秋から初冬に咲き、葉を揉むと樟脳(しょうのう)のような香りがします。

写真は、「アキグミ」の赤い実です。たくさん実がなっていて野鳥も喜んでいることでしょう。

田んぼの周りの「ススキ」には、スズメがたくさん。

古民家の軒下には、里山の冬のおやつ「干し柿(ほしがき)」が吊るされています。

 

二十四節気では「霜降(そうこう)」を迎えました。
朝夕にぐっと冷え込み、霜が降りるころのことをいいます。
秋は深まり、あいな里山公園はだんだん秋色に染まりはじめています。

写真は、「カキ」です。おいしそうに色づいてきました。

写真は、「ミヤマガマズミ」の赤い実です。
園路沿いにあるいろいろな樹木の実が見ごろになってきています。

茅葺古民家まわりのコスモスもきれいに咲いてます。

稲刈りも終盤で、金色の稲穂ももうすぐ見納めです。

 

二十四節気ではもうすぐ「秋分(しゅうぶん)」を迎えます。
あいな里山公園では稲刈りも始まり、秋の深まりを感じられるころになりました。

写真は刈り取った稲を天日で干している様子です。
稲木(いなぎ)という田んぼの中に竹を組んで作った物干し竿のようなものに、
刈り取った稲をかけて10日ほど乾燥させます。
乾燥させることで、保存時の風味の悪化、腐敗、発芽、カビの発生等を防いでいるそうです。

田んぼや畑の畔ではヒガンバナが少しずつ顔を出しています。
もうすぐ満開のヒガンバナが見られそうです。

 

立秋(りっしゅう)を迎えた朝のことを「今朝の秋(けさのあき)」といいます。
まだまだ暑い盛りですが、それでも吹く風や空に浮かぶ雲に秋の気配が
感じられるころになりました。

眺望写真は、藍那地域で最も見晴らしがよく、
古くから「盆処(ぼんど)」と呼ばれている山の上あたりから撮影したものです。
公園では「盆処の丘(ぼんどのおか)」と呼んでいます。
ここから西の方角を眺めると、
右側に雄岡山(おっこうさん)と左側に雌岡山(めっこうさん)を一望することができます。
かつて藍那集落の人々は、お盆の仏様をここでお迎えして西方を拝み、
お供え物を土に還し供養したそうです。

少し湿った園路沿いに咲くこの花は「ミソハギ」です。
ミソハギはお墓やご仏壇に供える盆花として知られている植物です。

 

二十四節気では、もうすぐ「大暑(たいしょ)」を迎えます。
大暑とは、一年でもっとも暑い真夏のころのことです。

公園では、秋の七草の「キキョウ」と、

「カワラナデシコ」が咲き始めています。
秋の七草とは、夏から秋にかけて咲く七つの野草のことで、
「ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ」を指します。
万葉集に収録された、山上憶良(やまのうえのおくら)の短歌が由来とされています。

 

その他にも「オニユリ」が、今が見ごろのピークを迎えています。

 

 

二十四節気では「夏至(げし)」を迎えました。
夏至とは、一年でもっとも日が長く、夜が短いころのことです。

写真の実は「ヤマモモ」の果実です。だんだん色付いてきています。
ヤマモモとは、ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹で、赤い果実は甘酸っぱいあいなの夏の味覚です。

藍那地域では、農作業の合間のおやつや水分補給として重宝されていたそうです。
7月1日(土)・2日(日)には、「あいな里山夏フェスタ2023」が開催され、
「やまもも摘み体験」も行われます。
詳細は、あいな里山公園のホームページをご確認ください。

 

二十四節気では「小満(しょうまん)」を迎えました。
小満とは、万物がしだいに成長し、満ち満ちていくころのことです。

写真の植物は「カキ」の花です。たくさん花をつけています。今年はなり年なのでしょうか。

「クリ」は、もうすぐ花が咲きそうです。秋の味覚のカキもクリもこの季節に花が咲きます。

国蝶「オオムラサキの幼虫」も成長しています。もうすぐ蛹になりそうです。

子どもたちも、生きものや里山の自然に触れて楽しんでいただいています。

 

二十四節気では「穀雨(こくう)」を迎えました。
穀雨とは、たくさんの穀物をうるおす春の雨が降るころのことです。
春の陽気に包まれたこの時期は、多くの花や生きものが観察できます。

写真の植物は「キジムシロ」です。畦畔に生育する春の花です。

「シロバナウンゼンツツジ」も開花のピークを迎えました。

ツツジ類の開花リレーもアンカーの「モチツツジ」へバトンが渡されました。

こちらは「アリマグミ」です。花が咲くととてもいい香りが漂います。
有馬の名の付くこのグミは、神戸市有馬付近で発見され牧野富太郎博士によって名付けられたそうです。

水田周辺の水路や水の溜まった湿地では、メダカの学校や

おたまじゃくしの学校が開校されていました。

この時期は、たくさんの里山の植物や生き物が楽しめます♬

 

昼と夜が同じ長さになる春分を迎えたあいな里山公園です。
園内は春うらら、春の陽気が漂っています。

園内の草地では、ツクシがたくさん顔を出しています。

里山美林地区では、コバノミツバツツジの開花が見られました。
コバノミツバツツジ、ヤマツツジ、モチツツジの開花リレーが始まります。
植物や生きものたちが動き出した、のどかな春の里山をお楽しみください。

 

二十四節気の「立春(りっしゅん)」が過ぎ、ますます園内も春めいてきました。
早春の草花を迎えるための草刈りも終わり、園内はすっきりと気持ちがよいです。

水路では、早春に産卵するニホンアカガエルの卵がどんどん増えています。

田んぼの畦(あぜ)には、春の七草のひとつである「ごぎょう(ハハコグサ)」が見られました。

春の七草は、「せり、なずな、ごぎょう(ハハコグサ)、はこべら(ハコベ)、
ほとけのざ(コオニタビラコ)、すずな(カブ)、すずしろ(ダイコン)」の七つの野草・野菜のことです。
(写真には8鉢ありますが、7鉢が「春の七草」、1鉢が「春の七草そっくりさん」を展示しています。)
春の陽気の中、あいな里山公園でのんびりしてみてはいかがでしょうか。