一般社団法人神戸市造園協力会
あいな里山公園

二十四節気では「春分(しゅんぶん)」を迎えました。
昼と夜が同じ長さになる春分の時期は節目の時期です。

写真は白拍子棚田の「カンサイタンポポ」です。咲き始めました。

写真はもも林の「スモモ」です。見ごろになりました。

 

二十四節気では「雨水(うすい)」を迎えました。
雨水とは、降る雪が雨へと変わり、氷が解け出すころのことで、
昔からこの季節は農耕の準備をはじめる目安とされてきました。
公園では早春の暖かな雨が降り注ぎ、植物や生きものも動きだしています。

写真は、うめ林の「ウメの花」の様子です。今が満開です。

写真は小野畑の「ナノハナ」です。野菜として来園者に収穫されて
いますが、風景としても黄色がとても明るくきれいです。

写真は「ツクシ」です。まだ2月ですがツクシが顔を出し始めました。

 

令和6年1月 白拍子だんだん畑

二十四節気では「大寒(だいかん)」を迎えました。
大寒は二十四節気の最終節でありまして、最も寒いころのことです。

R6年1月 小野田畑

写真は小野(こうの)田畑の土のうえに、氷の結晶として堆積した霜です。
朝夕の当公園は、とても寒いです。

令和5年春頃 フキノトウ

とは言うものの、この時期は七十二候の「款冬華(ふきのはなさく)」でありますが、
昨年春頃に撮影したこのフキノトウが見られるのは、もう少し暖かくなってからだと思います。

 

二十四節気では「冬至(とうじ)」を迎えました。
冬至とは、一年でもっとも昼が短く、夜が長いころのことです。
公園では、湿地の水面が凍るなど、冬の寒さを感じられるようになりました。

写真は、白拍子の家です。新年を迎える新春門松を設置しました。

写真は、春の七草のひとつ「ナズナ」です。別名「ペンペングサ」といいます。
畑のまわりに咲いています。かつては冬の野菜として若苗を食用にしたそうです。

写真は、「ホトケノザ」というシソ科の植物です。春の七草のホトケノザとは別物です。
葉の形が「仏様の乗っている台座」に見えることから名付けられました。
ちなみに、春の七草のホトケノザはコオニタビラコというキク科の植物を指します。

 

二十四節気では「小雪(しょうせつ)」を迎えました。
あいな里山では木々の葉が落ちはじめ、冬の兆しを感じます。
この時期の昼間はそれほど冷え込まず、ときには春のように暖かな日になることがあります。
このような日を「小春日和(こはるびより)」といいます。

写真は、「リュウノウギク」です。晩秋から初冬に咲き、葉を揉むと樟脳(しょうのう)のような香りがします。

写真は、「アキグミ」の赤い実です。たくさん実がなっていて野鳥も喜んでいることでしょう。

田んぼの周りの「ススキ」には、スズメがたくさん。

古民家の軒下には、里山の冬のおやつ「干し柿(ほしがき)」が吊るされています。

 

二十四節気では「霜降(そうこう)」を迎えました。
朝夕にぐっと冷え込み、霜が降りるころのことをいいます。
秋は深まり、あいな里山公園はだんだん秋色に染まりはじめています。

写真は、「カキ」です。おいしそうに色づいてきました。

写真は、「ミヤマガマズミ」の赤い実です。
園路沿いにあるいろいろな樹木の実が見ごろになってきています。

茅葺古民家まわりのコスモスもきれいに咲いてます。

稲刈りも終盤で、金色の稲穂ももうすぐ見納めです。

 

二十四節気ではもうすぐ「秋分(しゅうぶん)」を迎えます。
あいな里山公園では稲刈りも始まり、秋の深まりを感じられるころになりました。

写真は刈り取った稲を天日で干している様子です。
稲木(いなぎ)という田んぼの中に竹を組んで作った物干し竿のようなものに、
刈り取った稲をかけて10日ほど乾燥させます。
乾燥させることで、保存時の風味の悪化、腐敗、発芽、カビの発生等を防いでいるそうです。

田んぼや畑の畔ではヒガンバナが少しずつ顔を出しています。
もうすぐ満開のヒガンバナが見られそうです。

 

立秋(りっしゅう)を迎えた朝のことを「今朝の秋(けさのあき)」といいます。
まだまだ暑い盛りですが、それでも吹く風や空に浮かぶ雲に秋の気配が
感じられるころになりました。

眺望写真は、藍那地域で最も見晴らしがよく、
古くから「盆処(ぼんど)」と呼ばれている山の上あたりから撮影したものです。
公園では「盆処の丘(ぼんどのおか)」と呼んでいます。
ここから西の方角を眺めると、
右側に雄岡山(おっこうさん)と左側に雌岡山(めっこうさん)を一望することができます。
かつて藍那集落の人々は、お盆の仏様をここでお迎えして西方を拝み、
お供え物を土に還し供養したそうです。

少し湿った園路沿いに咲くこの花は「ミソハギ」です。
ミソハギはお墓やご仏壇に供える盆花として知られている植物です。

 

二十四節気では、もうすぐ「大暑(たいしょ)」を迎えます。
大暑とは、一年でもっとも暑い真夏のころのことです。

公園では、秋の七草の「キキョウ」と、

「カワラナデシコ」が咲き始めています。
秋の七草とは、夏から秋にかけて咲く七つの野草のことで、
「ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ」を指します。
万葉集に収録された、山上憶良(やまのうえのおくら)の短歌が由来とされています。

 

その他にも「オニユリ」が、今が見ごろのピークを迎えています。

 

 

二十四節気では「夏至(げし)」を迎えました。
夏至とは、一年でもっとも日が長く、夜が短いころのことです。

写真の実は「ヤマモモ」の果実です。だんだん色付いてきています。
ヤマモモとは、ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹で、赤い果実は甘酸っぱいあいなの夏の味覚です。

藍那地域では、農作業の合間のおやつや水分補給として重宝されていたそうです。
7月1日(土)・2日(日)には、「あいな里山夏フェスタ2023」が開催され、
「やまもも摘み体験」も行われます。
詳細は、あいな里山公園のホームページをご確認ください。