一般社団法人神戸市造園協力会
事業活動
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 このたびの豪雨や台風、そして地震などで被災された皆様、謹んでお見舞いを
申し上げますと共に 少しでも早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 

 厳しかったこの夏の暑さもようやく落ち着いてきました・・・が、この9月、雨天の連続で
晴れ間がなかなか見れないのが残念。 
当協力会も関わる公園の運営管理面でも、お客様の来園に影響が出てしまいます。
 今回は、大荒れの台風20号の後に開催された、「相楽園 にわのあかり2018」の
ご報告です。

 8月最後の週末、前日は台風20号の直撃で、神戸市内各所で倒木の被害が発生。
当協力会の会員も深夜からの緊急出動で、防災・安全対策に朝まで取り組みましたが、
これに連続してイベント開催の準備となり、役員総出で設営に当りました。

 今回、残念ながら台風20号の影響もあり、事前のプレスリリースの予定が
飛んでしまい、一般の方々への告知が弱かったのですが、写真の様に夕方には
お客様も増え、暗くなるまで和菓子やハンバーガー、カキ氷やビールなど、飲食ブースで
楽しまれる方々も多く、灯りが映え出す頃には通路いっぱいのお客様にご来園頂きました。

 今年の灯りは昨年までの和傘の灯りからガラッと趣を変えた、竹灯篭の灯りで!
写真では観辛いかもしれませんが、真竹にドリルで色んな模様を一穴一穴彫り込み
植物や雨、綾模様や幾何学模様などを映し出す灯篭と、輪切りにした竹をヒマワリや
ウメ、アジサイなどに見立てた2種で照らす灯りをご用意しました。

 さらに、通りの最後には竹でスクリーンを作り、ポートタワーを初め、港町や花火など
神戸の夜景をイメージした灯り絵を用意し、沢山の方々に写真を撮って頂いておりました。
竹の中に仕込んだイルミネーションが花火の色を変化させて、ひときわ目を引く仕上り!!
記念写真やSNSなどに上げて頂くなど、思い思いに楽しんでいただきました。

 苦労話は耳障りかも知れませんが、この製作には非常に時間が掛かっておりまして、
7月の後半から当協力会の役員十数名が集まり、あの38℃前後の炎天下の中、
週1回、約1ヶ月に亘り、ドリル片手にひたすら穴あけ製作作業に専念。
さらに作業に遅れが出れば、宿題で各社に持ち帰り仕上げるなど、当協力会にとっても
一大イベントでありました。

 前日に台風が通過した際にはハラハラしましたが、無事に開催できましたことに
さらに「とっても良かった、キレイだった!」のお声、大変、大変、安心致しました。

 その他園内では、学生さんや有志の方々が作製した灯りも見られ、ロウソクの灯りを
バックに、ミニコンサートやタリ・ババンという影絵芝居やジャワ舞踊、など、盛り沢山
の催しにより、2日間で2100人を超えるお客様にご来園頂きました。 
本当にありがとうございました。

 そして現在の相楽園、秋の一番の催しとなる「神戸市菊花展」に向けて、庭園の
整備に、松の手入れを会員各社が入って作業を進めております。

10月20日からの菊花展には少し紅葉も始まり、落ち着いた日本庭園をバックに
菊の花々でお楽しみ頂けるかと思います。
皆様のご来園を心よりお待ち致しております。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

株式会社 二楽園   奥谷 雅博

 

去る、平成30年6月1日金曜日13:30より生田神社会館4階蓬菜の間におきまして
一般社団法人神戸市造園協力会の通常総会を開催いたしました。

東会長の挨拶に始まり、平成29年度の会務・事業・収支決算について
報告がなされました。
引き続き、平成30年度の事業計画、 収支予算について熱心な討議が
行われました。
慎重審議の結果、全会可決を以って総会は滞りなく終了致しました。

引き続き、通常総会時には研修会が開催されます。2名の方にご講演を頂きました。

1部. 「 造園の品質管理」 
  講師:㈱フォーサイト 福成敬三 様

福成氏は㈱フォーサイトとして計画、設計業務をおこないつつ、業界活動も
積極的におこなっていらっしゃいます。

【今回の講演のキーワード】

・建設業として位置づけられて50年弱、29業種の中で指定建設業ではあるが、
 造園工事業としての存在意義は?
・土木と造園、建設業であることの課題、入札制度のなかで。
・造園の品質について意識しましょう。
・風景、計画→高い視野、広い視野、長い目
・造園は成果が目に見えて残り、喜んでもらえる楽しくすばらしい仕事
・良い仕事をして次世代に

 


 

2部. 「 ノエビアスタジアム神戸 芝生ピッチ改良への取組み」
  講師:神戸市建設局 公園部整備課 設計担当課長 大西潤 様

大西氏は行政の立場で、この度おこなわれたノエビアスタジアム神戸の改修に
大きく携わられておられます。それにより培わられた対応方法や新技術の多くを
教えていただくことが出来ました。

【スタジアムのこれまでの経緯】
・2002 FIFA WORD CAP により竣工(平成14年)
・第2期整備(開閉屋根設置 ~平成15年3月)
・芝生ピッチコンディション悪化(平成15年)
・芝種の変更(平成16年)
・国際試合での多用、使用者の要望による抜本的なピッチ改善策(平成26年)
・再び芝生ピッチコンディション悪化(平成27年)
・国外他スタジアム視察、ハイブリッド芝導入の模索(平成27年)
・ノエビアスタジアムでのハイブリッド芝実証実験(平成28年~29年)
・ハイブリッド芝他新技術導入を決定(平成29年)
・市民が誇れるスタジアムを目指して(現在)

まとめに今回の研修会で私たち造園業社は多くの学びを得ることができました。
1部では造園界の在り方について、2部では新しい技法についてという風に。
学びを各社社業に活かしたいと益々期待が増幅する内容となりました。
ご講演いただきました講師様には心より感謝申し上げます。

引き続き、懇談会では当協力会の活動の柱でもある神戸市政への防災に関する
協力の一環として、ご来賓として出席頂きました神戸市副市長 岡口憲義様へ
防災用具目録贈呈を執り行いました。この度の贈呈品は電動アシスト付
自転車です。

そして岡口副市長よりは日頃の防災への取組みに関して感謝状を頂き、
いっそう気の引き締まる思いを持ちました。

更に恒例となりました、当協力会の取組みをスライドによる説明をおこなわさせて
いただきました。
後日談として、「非常に多くの有意義な取組みを積極的におこなっている」との
激励をいただきました!益々の協力会活動への励みとなります。

このようなことで懇談会はご臨席賜りました来賓および会員各々が積極的に
意見を交わし、盛会の内に幕を閉じました。

 

神港農園芸株式会社 大森基樹

 

つつじ遊山

つつじ

つつじ

つつじ

春うららかな心地よい季節を感じる間もなく、初夏の陽気が続いております。
4月21日(土)から5月6日(日)まで相楽園で「つつじ游山」が開催されています。
今年は開花が早く21日(土)の段階で満開でした。

当協力会でも「つつじ游山」開催にあたり様々な協力をさせていただきました。

正門前の撮影スポット
たくさんの親子連れが写真を撮っていました。
お子さんが水盤のつつじの花をさわって楽しそうにしていました。
残念ながら怪しいおじさんによる撮影は拒否されました。
ホームページ用の写真を撮るのが一苦労、閉館まじかに1枚。

竹の庭

竹の庭設計

芝生広場に設けた竹の庭
足を止める人はまばら…
つつじを愛でることを目的に来園された方には少し渋すぎたかも…

 

3時なのに和菓子は完売、暖かく来園者も多かったのでしょう。
暖かい日に和菓子を食べるためには、お早目の御来園を。

 

㈱丸山造園 丸山正人

 

去る 平成29年10月22日に発生した、台風21号は神戸市内にも広範囲に渡り倒木などの 甚大な被害を残しました。 当神戸市造園協力会では、平成18年3月より神戸市と「災害時における応急対策業務に 関する基本協定」を結ばせて頂き、台風などで発生した倒木の撤去など緊急出動に 協力させて頂いております。

 

 

台風21号被害状況
東部建設事務所管内:
山手幹線 街路樹が倒れ車線の一部をふさいでいました。

台風21号 東部 山手幹線倒木

台風21号 東部 山手幹線倒木

台風21号 東部 山手幹線倒木伐採作業中

台風21号 東部 山手幹線倒木伐採作業中

池田池:大きなコニファーが強風で倒れ 撤去処理しました。

台風21号 東部 山手幹線倒木

深田池コニファー倒木

台風21号 東部 深田池コニファー伐採作業中

深田池コニファー伐採作業中

西部建設事務所管内 
妙法寺公園: あまりもの強風で大木が根から浮き上がり 横倒しになっているところが何十本もありました。 今回の台風の大きさを実感します。

台風 倒木 妙法寺川公園

台風 倒木 妙法寺川公園

倒木撤去 妙法寺公園

倒木撤去 妙法寺公園

倒木 妙法寺川公園

倒木撤去 妙法寺公園

倒木撤去 妙法寺公園

台風 妙法寺川公園

下中島公園:倒木が電線に倒れ掛かってしまっています。

倒木撤去 妙法寺公園

台風 下中島公園

平田公園:こちらの公園でも強風で大木が根から浮き上がって倒れています。

台風 平田公園

台風 平田公園

台風 平田公園

台風 平田公園

大谷公園:たくさんの樹木が横倒しになり大変危険な状態でした。

台風 大谷公園

台風 大谷公園

台風 大谷公園

台風 大谷公園

上記は一例で この他でも大変多くの被害が見られました。
神戸市造園協力会では、このような防災活動にも協力する意識を高めながら
市民の方々の安全を意識し今後も活動を続けていきたいと思います。

(情報・教育委員会)  中元造園株式会社 中元信行

 

 引き続き・・・意見交換会のリポート 第2弾。 

過日、神戸市建設局公園部、本庁並びに建設事務所の幹部の皆様と
当協力会の理事以上のメンバーで意見交換会を行ないました。

 昨年は、各建設事務所単位で意見交換会を開き、防災時の取り決め事項や
通常の請負作業の中での改善要望や指摘事項などを話合い、より協力的な関係を
進めてまいりましたが、今回は全体会での実施となりました。

 まずは、発注関係での変更点という事で、第1弾でも報告した、街路樹剪定作業に
ついての「最低制限価格の導入」という件、並びにこの作業についての「街路樹
剪定士」の有資格者の配置を義務付ける路線の設定をという内容でした。

 自民党神戸市会議員の皆様にも大きな力になって頂き実現した制度改革ですが、
もちろん、公園部の皆様にもいろいろとご尽力頂いたおかげと感謝しております。
この場をお借りして、御礼申し上げます。 本当にありがとうございました。

 また、現在取組まれている事例の情報提供として・・・
 KOBEパークリノベーション」(神戸の未来を創造する身近な公園の再生計画)や

 神戸市街路樹再整備方針の概要などをご説明頂き、改めて理解を深めて参りました。

 さらに、今回一番の関心事であった、防災時の対応について意見交換を行ないました。
 昨年10月、ご存知の通り、台風21号が本州を通過した際、台風の中心が名古屋、
静岡方面と神戸付近からかなり遠かったにも関わらず、暴風により倒木などの大きな
被害がでました。

 台風の大型化が原因ではあるものの、もうひとつ、「六甲おろし」と重なったことで
暴風になったのではないかとの事後調査結果なども伺い、油断無く、緊張感をもった
対応が必要であることも皆で確認されました。

 そして、今回の防災体制の中で、待機・出動ができたエリアとできなかったエリアの
事例紹介と反省、今後の待機ルールや、出動に掛かる道具の整備や金額設定など
さらにワーキングチームを作って、防災体制の強化に向け取組む事も確認されました。

 その他、今後の取組みの中で・・・
 〇 樹木の維持管理と景観向上に向けた 「みどりのパトロール」の推進
 〇 樹木の健全度調査に関する調査方法や診断結果のできる限りの統一化
 〇 整備工事等での施行管理の中で、造園特有の品質管理基準の整備

などなど、今後の意見交換会のテーマ・課題もピックアップするなど、非常に中身の
濃い、意見交換会となりました。

 出席された神戸市公園部の方々も、当協力会のメンバーからも、今回の進め方に
高評価をもてており、今後もより一層の協力体制を築いていければと思います。

 関係者の皆様、また、市民の皆様、これからも、これらの活動にご理解、ご協力の程
よろしくお願い申し上げます。

(情報・教育委員長)
株式会社 二楽園  奥谷 雅博

 

 いつまでも寒かったこの春も一気に暖かくなり、桜も見頃となりました。
年度末の3月もあっという間に過ぎてしまいましたが、当協力会、精力的に
いろんな課題に取り組みつつ活動を続けております。

 今回は、造園を取り巻く関係各所との意見交換会のリポートの第1弾。

 まずは、自由民主党神戸市会議員団のみなさまとの意見交換会の報告です。

 今回で3回目を向えます意見交換会。 前回8月に当協力会として要望申し上げた

 1.街路樹剪定作業について最低制限価格制度の導入が、
   30年度より実施されることになったこと。

 2.同じく、街路樹剪定作業について、神戸市内のシンボルとなる幹線の
   一部ではあるが、街路樹剪定士の資格者配備を義務付けることが、
   29年度の後半より実施されているということ。

 以上、2点を認めて頂いたという結果を頂きました。

 前回記事はコチラ >>> 自民党神戸市議団 意見交換会

 
私たち造園業が携わる神戸内の公園管理や緑地管理作業などの中で、街路樹
剪定作業については、その作業の専門性、特異性、安全に関わる事などを、粘り強く
訴え、長年の大きな課題が前進致しました。 本当にありがたいことです。

 しかし、ここからは私たち協力会側もこの内容を受けて応えていかなくてはなりません。
生長を続ける樹木を視ながら、安全意識を高く持って、「デザイン都市神戸」に
ふさわしい景観造りに精進していきたいと思います。

 このように、自民党神戸市会議員のみなさま、また、神戸市公園部のみなさまと
協力して、これからも魅力ある神戸の為に、この活動を続けていきたいと思います。
引き続き、みなさまのご理解、ご協力を よろしくお願い申し上げます。

 

(情報・教育委員長)
株式会社 二楽園  奥谷 雅博

 

本年度も10月と2月に2回の安全パトロールを実施しました。
1回目・2回目共に神戸市土木技術管理委員会安全部会様のご協力を頂き、実施しております。
1回目の安全パトロールは緑地帯の管理作業を2箇所、街路樹剪定の現場を1箇所回りました。
そして、2回目は公園工事の現場2箇所で行いました。

1回目安全パトロール(管理作業)実施状況

供用中の一般街路での作業とあって事故の起こる確率も高く、特に歩行者・交通車両等に対する災害が懸念されます。また街路樹の管理作業では、毎年起っている草刈機使用時の石跳ね事故、高木剪定では高所作業車の道路構造物への接触事故などが懸念されます。そういった作業箇所や作業体制など重点的にパトロールを行いました。
いずれの現場も第3者に対する安全対策はしっかりとなされており、作業時での不安全行動に繋がるような様子もなく、きっちりとした作業体制が確立されておりました、細かな指摘はありましたが、各社共、安全に対する様々な工夫を凝らし、高い意識が感じられました。
安全部会様からは貴重な意見やご指摘もいただき、今後、作業会社のみならず全会員にも水平展開させ、安全対策と安全意識の高揚に努めて参りたいと思います。

2回目安全パトロール(公園工事)実施状況

    今回も神戸市土木技術委員会安全部会の皆様にご同行いただき、昨年10月の緑地帯管理作業のパトロールに引き続き、今回は2か所の工事現場にお伺いしました。公園改修工事の現場と公園整備工事の2現場を対象に行いましたが、どちらの現場もきっちりと整理整頓、安全対策等されていました。また各社とも現場の特性、地理的条件に応じて、工夫を凝らして安全作業が行われており、安全意識の高さを感じました。また、周辺環境等にも意識が高い対応をしておりました。

 今後とも事故なく安全に働ける現場づくりを会社・作業員、双方が心がけていかなければならないと感じました。

 

 

Report 株式会社博甫園 黒江謙吾

 

 平成30年、年が明け神戸市造園協力会の活動もスタートしました。
初活動はあいな里山公園「あいな初まつり」にて警備応援と売店出店です。
この日のメインイベントはとんど焼きです。園内の竹林より伐採した竹を組み、
入園者より持参いただきました書初めや正月飾りをつけて無病息災・五穀豊穣を
祈念し勢いよく燃やします。 

 もちろん当協力会は益々の発展と会員企業の安全作業を心底に秘め
参加しています。

 さて1月14日(日)は晴天の空のもとAM9:30に長屋門前集合です。
この日集まった会員は総勢12名です。一様に普段着慣れた作業着から
防寒具を身にまとい、会長挨拶そして植物管理課課長より実施説明を受けて
役割分担し、各々持ち場につきます。

 瞬く間に入園者が増えます、はやく暖をとってほしいとロケットストーブで
お出迎えします。

 こちらは売店の模様です。販売させていただきましたのは手作りの
「里山ホットドリンク」です。人気のドリンクは売切れるほどの盛況ぶりで
90杯売りました!会長も終始笑顔です。

 こちらはとんど焼き受付の模様です。燃やしたい正月飾り等から金具や
ビニールの燃えないもの燃やしてはいけないものを取り外します。
多くの入園者が次々お持ちになられます。

 AM10:30になりました、火入れ式の模様です。
先ずは学生たちによる和太鼓の演奏で威勢よくはじまります。
いよいよ火入れです。種火には阪神淡路大震災の希望の灯を使います。
火は竹組みを駆け上がり、近くにいると熱感を肌で感じます。
全てを焼き尽くし、無事に「よい年にしましょう!」と想いを祈念できました。

この日はとんど以外にも各種イベントをたくさんおこなっています。
少しはなれた交流広場でも我々はお手伝い「栗のつかみ取り」です。
既に栗は完売していますがイベントを最後まで盛り上げます。
このように終始「あいな初まつり」を様々な側面より盛り上げることができました!

結びに平成30年も神戸市造園協力会は本業にはとらわれなく、各種事業へ
積極的に参加参画を進めます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

神港農園芸株式会社 大森基樹

 

12月1日 グリーンヒルホテル神戸 にて、
当協力会の定例会並びに臨時総会・研修会及び懇談会を行いました。

 

  

 東会長より、6月の通常総会以降の主な活動報告がありました。
 相楽園、須磨離宮公園、しあわせの村日本庭園、あいな里山公園
 OMこうべ植栽維持管理業務との各事業の詳細報告があり、
 その後、当協力会のロゴマークのお披露目がありました。

 続いて、臨時総会では入会及び参加規程(案)等の2議案について説明が有り、
 審議の上、承認されました。

 定例会に引き続き、研修会が開催されました。
 神戸市建設局公園部計画課自然環境係係長 平野裕二郎様より
 「都市公園法・都市緑地法の改正概要及び東遊園地での取組について」と題し、
 講義をしていただきました。
 神戸市でもP-PFI制度を積極的に活用していく予定だと聴き、当協力会として
 ご協力できることを考えていかなければならないと感じました。

続いて、グリーンインフラ総研代表 東邦レオ株式会社専務取締役 木田幸男様にし、
「グリーンインフラで変わる街づくり」についてご講演頂きました。
我々も、緑による都市の価値や魅力の向上に貢献できるよう努めていかなければと
改めて感じました。

また、10月に実施した管理作業の安全パトロールの実施報告を行い、
参集の会員各位へ安全意識の高揚を促しました。
街路樹剪定作業では街路樹剪定士の資格者証の提示を行っていました。
神戸市では本年度より一部路線で街路樹剪定士の配置が義務化されました。
全ての路線に配置が義務付けされ、美しい街並みが戻ることを願います。

  

懇談会では各々意見交換・情報交換を行い、盛会裏のうちに閉会致しました。

株式会社丸山造園 丸山正人

 

 神戸市造園協力会の取組む重要なテーマに、街路樹剪定の技術の向上と安全対策と
いうテーマがあります。 緑が多い神戸ではありますが、他府県に比べてその景観、管理
に課題があると認識してこのテーマに取組んでおります。

 そんな中、去る11月9日(木)に、神戸市建設局公園部の皆様と合同での、街路樹
モデル剪定講習会を行ないました。
 今回は、その講習会の模様を写真、盛々でご報告したいと思います。

神戸市開会挨拶

街路樹管理の考え方と安全管理

開催に当って

市造協技術委員会の挨拶

 神戸市の街路樹は平成28年現在、13万本! 古くは昭和46年から市街地の3割を
緑化しようと取組んできたグリーンコウベ作戦により着実に増加しましたが、その後
40年以上が経過し、大径木化・老朽化による倒木の心配や、歩道に段差ができる
根上がりの課題等々、また、これらの課題に対する予算の課題も含めて解決に努力を
要します。

 こうした中、神戸市では各区のシンボル的な路線を手始めに、景観向上の為の
美しい街路樹づくりへの取組みが進んでおり、当協力会も協力して課題解決に当ろうと
この作業の技術・安全力のアップ、有資格者の常駐などの仕組みづくりに協力しており
ます。

剪定実施に当っての注意点確認

剪定技法の説明

 いよいよ、モデル剪定講習のスタートです。 当協力会の技術委員会のメンバーが
それぞれ役割分担をし、作業や安全のポイント、具体的な枝抜きの方法などを説明して
いきます。

高所作業車で作業スタート

神戸市担当部局を交えての剪定確認

 今回はイチョウの木。徒長枝を手早く切り落とし、軸のトップを決めたら円錐形に
落としていきます。

軸を止めて

トップを決めた上から円錐形に

 隣のイチョウはすでに剪定済みで、完成形と比較しながら、次はどう落としていくかを
視ていきます。

イチョウ剪定の完成形1

イチョウ剪定の完成形2

 高所で剪定した枝は、上から落とさないよう、高所作業車のバケットの中に一旦収納し、
バッケトを降ろしてからの作業を! 切り枝を落下させて発生している事故防止に対処
しています。
 また、神戸市の各建設事務所のご担当の方々にも、実際に高所作業車に乗り込んで
頂き、身近で高所での剪定作業を見て頂くことで、監督官と施工者との共通の視点を
もてると考え、講習の内容も工夫をしております。

剪定枝はバケットに入れてから

同じ目線で剪定作業を確認

 さらに今回の講習会では、より具体的にどのように枝を剪定するのか、その判断や
コツを伝授、理解頂く為に、目の前でサンプル枝を剪定する講習も行ないました。

サンプル枝を用いた剪定講習

いろんな樹形を想定して

技術委員会ベテラン組みのモデル剪定

参加者への実技指導

熱心に聞き入る神戸市職員

 技術委員会の重鎮メンバーも熱心に指導に当り、剪定の形作りは、活花の感覚も
重要であるなど、感覚という抽象的なものを、目に見える形で講習に当っていました。

 中身の濃い講習会もあっという間に時間も経過し、先のイチョウの剪定も終盤に
差し掛かってきました。

作業中盤混み合った枝の間引き

剪定作業終盤

剪定作業中盤

剪定作業最終段階

剪定作業完成です

 実技面の剪定講習が終了し、最後に質疑応答の時間。
当協力会からは、神戸市の街路樹剪定の作業に対し、有資格者の専任や技術や安全
により重きをおいた最低制限価格の導入などの動きに感謝すると共に、この樹木を
剪定する作業は、毎回毎回別の業者が入れ替わって管理するよりも、数年掛けて
同じ手、同じ業者で管理することが、今後の街路樹管理、景観維持に繋がると提案。

 

 

講習を終わっての質疑応答

協力会側からの質疑

 神戸市側はその重要性は理解するものの、現在の仕組みを変えるハードルの高さ
など現状を丁寧に説明頂いたところで、今回の講習会が終了致しました。

神戸市側からの応答

神戸市造園協力会からの閉会挨拶

 私たち神戸市造園協力会は、今回の街路樹をはじめ、花と緑に関わる多くの課題に
対して、これからも神戸市をはじめ関係各所と連携して、美しい神戸の実現の為に
努力していきたいと思います。